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【東宝演劇部SNS炎上】観劇オタクがまとめた問題点

今回の東宝の炎上騒動は、CDやDVDが発売されないことでは無く劇団関係者がファンのことを考えていないと思ってしまわれる返答をしたことが問題です。いち観劇ファンとして感じる今の観劇システムの問題点と期待する対応策をまとめてみました。

個人的な意見もありますが、最後までお読みいただきご意見なども頂けると嬉しいです。

東宝炎上ってなにがあったの?

今年6月から8月にかけて東京(帝国劇場)で上演されたミュージカル『エリザベート』。

東宝版『エリザベート』は、2000年からこれまでの間に10回以上再演されてきたとても人気のある作品です。

今年2019年はエリザベートに元宝塚の花總まりさんと愛希れいかさんのWキャスト。

さらにテレビなどの露出も多く人気の井上芳雄さん、古川雄大さん、山崎育三郎さんなども出演されていました。

人気ミュージカルなだけに、チケットは入手困難。

そんな中、2019年版のDVDや、楽曲を収めたCDの販売を望む声がファンから噴出。

東宝演劇公式ツイッターに直接リプライを送るファンへ東宝公式ツイッターからの返答がファンの気持ちを加味していない解答だったことで、観劇ファンから様々な意見がでてしまいました。

東宝演劇部のリプライ原文>

「皆様のロスをDVDやCDで100%埋めることは出来ません。生で体感するのとは全く別物だから、です」とリプライを送った。さらに、来年の2020年は東宝版『エリザベート』20周年ということもあり、四大都市連続公演として、帝国劇場を始め、大阪、名古屋、福岡での公演が決まっているが、これを引き合いに出し、「2020年の20周年記念公演で各劇場にてお待ちしております」

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東宝の対応はどこが問題で炎上したのか

・ファンの気持ちを理解していない返答

DVDを発売しない事ではなく、ファンの置かれている状況を理解していない返信をしてしまった事が問題だったと思います。

2020年人気公演の「エリザベート」の再演決定と東京、大阪、名古屋、福岡での公演はとても嬉しい知らせです!

 ただ、2019年度のエリザベート公演は、東京のみの公演であり観に行きたくても叶わなかったファンも多かった状況でした。

観たかったのに観れなかった、、、。

せめてDVDを観たい、、、。

 それなのに、舞台は生が良いんだから舞台に足を運べ(by東宝演劇部)って、、、。

そんな事は十分すぎるほどわかってるよ!

と、あまりの関係者との温度差にファンは傷ついたんですよね、、、。

 

東宝からの回答を見た観劇ファンの声>

 

観劇ファンが感じている観劇システムの問題点

・チケットが手に入らない

私のチケットはどこ?

人気公演は観たいのにチケットが手に入らない「チケット難」という状況が続いています。

チケットは販売会社や劇場や個人のファンクラブの有料会員になっていても抽選でチケットが外れてしまうケースも多く当日券があることに望みを託し劇場に足を運ぶこともあります。

 

・公演期間が短い

行ける日がないよ、、、

宝塚の大劇場公演や東宝人気公演の「エリザベート」など約1ヶ月ほど上演するものもあれば、平日の2日だけのような非常に短い公演もあります。さらに、土日だけを考えると1日2回公演があったとしても1ヶ月でたった、16回のチャンスしかないのですよね。

・複数回観劇の欲求

1回でなんて満足できない!

お芝居LIVEの性質上、映画と違い全く同じ舞台は二度と観れないんですよね。

その為、上演期間の最初〜中間〜終盤を見比べることで変化を感じることも観劇の楽しみの1つだと思っています。

さらに、最近は主要な役に対して人気の役者さんがが2~3人日替わりで演じるWキャストが増えているようにも感じます。

お芝居は演じる人によって同じ役柄やストーリーでも全く変わってしまうため全キャストみたいという気持ちになります。

でも、チケットが手に入らない、、。

お金に余裕がない、、、。つらい、、、。

 

・高価転売

売るのになんで買ったの?

四方八方手を尽くしたのに手に入らなかったチケットが高額で転売されている、、、。

「あるところにはある」という状況がよく起こりますよね。心からみたいファンの気持ちを踏みにじる人にチケットが渡ってしまっている状況は憤りを感じます。

最近は、転売チケットに対して対策も始まっているので淘汰されることを願います。

 

・東京での公演が多い

また東京か、、、。

「観たい舞台があるのに東京でしか上演されていない。」チケット代と交通費と宿泊代を考えるととても気軽に観に行けない、、、。

そんな悔しい思いをすることが多々あります。全国公演をして欲しいとまでは言いませんが、東京メインになってしまっている状況はとてもモヤっとしています。

 

宝塚歌劇団がファンのことを考えたと感じる対応策

・毎公演のCD、DVD化

(版権が許すものに限り)

宝塚歌劇団は、昔日中仕事で見にこれないファンの為に、動員客数が落ちるという周囲の意見を押し切りDVDの発売を決めました。

結果動員数が落ちることは無く今は売り上げの大きな部分にも貢献しています。

ファンのことを第一に考えた結果、ファンがさらに増えたんですよね。

 

・映画館でのライブビューイング

最近の宝塚の演目は、映画館でライブビューイングをするものが多くなっていますよね。非常にチケットが取りにくく、特にトップスターの退団公演や「エリザベート」などの人気作品は観たくてもみれないという状況でした。

ライブビューイングをすることで、チケットが取れなかったファンや地方ファンも同じ時間に同じ舞台を観劇することで、劇場にいく満足には及びませんが、少しでも救われる部分があると感じています。

カメラワークにモヤっとすることもありますが、、、。そこじゃ無いねん!と、、。

 

・チケット転売対策

これについては現在対応中のところはありますが、公式から定期的に対策の案内が届いたりリセールシステムの開始など、一人でも多くのファンが観れるように対策をしようとする姿勢を感じます。

ちなみに、なんでこんなにチケットが手に入らないの?

調べてみると観劇人口が大きく増加しているみたいです。テレビでのミュージカル俳優さんの出演や漫画やアニメを原作にした2.5次元ミュージカルが人気となったためミュージカルや観劇をする人たちが増えたように感じます。実際、ぴあ(株)が行った調査をみると、2018年の2.5次元ミュージカルは動員数が2017年と比べ24.7%増え278万人との調査結果も出ています。

2018年は、「ミュージカル『テニスの王子様』」、「ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼」」、そして「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案とした舞台化作品などの人気タイトルに加え、宝塚歌劇宙組公演「ミュージカル・オリエント『天(そら)は赤い河のほとり』」、宝塚歌劇花組公演「ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』」、明治座梅田芸術劇場博多座で上演された「魔界転生」、新橋演舞場大阪松竹座で上演された「浪漫活劇『るろうに剣心』」、といった大劇場での公演もあり、公演回数は前年比35.1%増3,695回、動員数は前年比24.7%増の278万人へといずれも大幅に増加しました。 タイトル数も197本と前年より26本増え、その中には多くの新作が含まれています。

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2.5次元ミュージカル市場規模とタイトル数の推移(ぴあ総研調べ)

原作ファンが2.5次元ミュージカルを観劇して、ミュージカルファンになる。好きな役者さんが他の舞台に出ているから観劇する演目が増えるなど。観劇ファンが増えるのはとても嬉しいことなんですが、今はそこに劇場側が追いついていない状況なんですよね。 

 

まとめ

私は今回の騒動は、観劇ファンと劇団側の認識を揃える良い機会になったと前向きに捉えています。
色々な対応が少し後手に回ってしまっている東宝も今回の件できっとファンの期待にさらに答えてくださるはず!
今から2020年のエリザベートが楽しみですね!!!